「世界をもてなすホテル」のキャッチフレーズを掲げ 世界の賓客をもてなしてきた老舗ホテル【ホテルオークラ東京】
1962年の開業から50余年 数々のドラマを見てきたのであろうオークラさん。
今、何かと世間を騒がせている2020東京オリンピックに向け 建物の老朽化が進んだ事もあり 建て替える事に。
反対の声もたくさんある中、惜しまれつつも 8月いっぱいで幕を閉じてしまった。
[ホテル]という欧米の生活様式を基にした 非日常を味わう宿泊施設でありながら、西洋のデザインを取り入れるのではなく、世界に誇れる日本の伝統美を体現しようと、当時の日本における最高峰の建築・工芸を集約したものであった。
ホテルオークラの象徴とも言われる
メインロビーの[オークラ・ランタン]
漆のテーブルと椅子は 上から見ると梅の花の様に配置されているそうです。
麻の葉紋の木組格子や、障子越しに現れる竹のシルエットは、建築に自然の要素を取り入れた日本らしい
[光と影が織りなす美]となっている。
設えだけでは無く、ロビーには敢えて喫茶スペースを設けていない。
食器の音やスタッフの動き回るざわつき音が発生しない事で、落ち着いたやわらかい雰囲気が更に居心地のいい空間になっているのだそうです。
瓦の目地に漆喰盛り上げてつくる なまこ壁。
当初 設計された谷口吉郎さん。
何社かで組まれた 建替えの基本計画には、豊田市美術館などの設計でも知られる ご子息の谷口 吉生さんも参加されているそぉです。
時代と共に 生まれ変わる事も必要な場合もあるかもしれないですけれど、素晴らしいものは残して伝えていけるといいですね。
ニッポン・モダニズム建築の名作とも言われた ホテルオークラ東京。
長い間、お疲れ様でした。
残念な事に 行きそびれてしまった。
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