2014-07-01
ここ最近、食いしん坊な話題続きで食べブログ化してきていますが今日は違います。
毎月1日は映画の日です。久しぶりに映画を観てきました。
“チョコレートドーナツ” という映画の話です。
1970年代にアメリカであった実話をもとにしたストーリー。
ショーパブで女装してダンサーをしているルディと男性弁護士のポールが恋に落ちる。
ルディのアパートの隣に ダウン症の少年マルコと薬物依存で育児放棄の母親が住んでいた。
ある日、母親が薬物所持で逮捕され、マルコは施設に連れていかれる。
ところが、施設を抜け出し 歩いて家に帰ろうとしているマルコに遭遇。
ゲイカップルと少年の3人は一緒に暮らす事に。
マルコの大好物は チョコレートドーナツ。
夜寝る前には、ルディに お話をせがむ。ハッピーエンドの。
学校にも通える様になったマルコと3人は 1年ほど 家族のように温かく幸せに暮らしていた。
ある日、会社ではゲイである事を隠していたポールの上司が、3人の関係に気づいて通報し 裁判沙汰に。
同性愛者に対する社会の偏見や、法律によって3人は引き裂かれてしまう。
おかしな策略に依って母親が早期釈放になり、マルコを引き取る事になるが、早速バカ母はドラッグに手を出し息子から目を離す。
オトコを連れ込み、ちょっと外に出てて。と母親に家を追い出されたマルコは本当の家を探して町を彷徨い橋の下で遺体となって発見された。
という新聞の一面記事に埋もれた小さな記事を、ポールが 通報した上司や裁判官に手紙と一緒に送る というところで物語は終わる。
残念ながらマルコの大好きなハッピーエンドではないけれど、切なくて心が温まる話。
時間や血縁や理屈ではない人間愛や、この映画の場合は同性愛者というマイノリティ(少数派)に対する偏見や差別。
私自身 同性愛者ではないですし、理解は出来ないかもしれないけれど、批判するつもりもない。
性同一性障害っていう言葉が、今の時代にはあるけれど、まだまだ好奇の目にさらされる場面も多いのかもしれない。
普通って何?って事とか。色々と考えさせられる映画でした。
少数派より多数派に自分が属していた方が安心する人が多いのだろうか。
出る杭は打たれちゃうの?
色んな境遇や色んな価値観、色んな考え方が人それぞれあって当たり前。
世の中の人が皆 ひとつ屋根の下で同じ親に育てられて 同じものを見て 同じ友達とだけ遊んで来たんじゃないんだもの。
自分と違う意見に合わせる必要はないけれど、人の意見や考えにも耳を傾ける余裕というか思いやり?
いわゆる一般的な とか ちょっと人と違う事を「普通じゃない」っていう枠に簡単に当てはめたり、自分のモノサシでしか物事判断出来ない 人を批判しまくる様な大人にはなりたくない、と改めて思った。
もう大人ですけれど。
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